大嫌いな高飛車お嬢様の家が没落して彼女が借金のカタに売られていたので買ったけど、『復讐』じゃなくてめちゃくちゃ『甘やかす』ことにした

著者:八神鏡

 ある日、いつも俺をバカにしていた高飛車お嬢様の家が没落した。詐欺にあって借金まみれになったらしく、なんとお嬢様が奴隷オークションに出品されることになったようだ。忌々しいクソ女が不幸になって清々したが、ただ奴隷になるだけじゃ俺の気が済まない。積年の怨みを晴らすために、俺はあいつを買うことにした。もちろん、いたぶって復讐するだけじゃ、足りない。もっともっとあの女を苦しめるために、俺は彼女を『甘やかす』ことにした。最初こそ警戒して素直じゃなかったクソ女だが、時間が経つと少しずつ俺に心を許すようになっていった。そんな彼女を見て、俺は笑いが止まらなかった。世間知らずの小娘が……そんなんだから騙されるんだよ。

 なぁ、俺の手で資産がむしり取られた気分はどうだ?
 お前が今媚びているのは、お前を不幸にした詐欺師本人だということを、知っているか?
 聞かされてくれよ、お嬢様……騙した相手を好きになるって、どういう気分なんだ?

 ――これは、一人の詐欺師が、没落した高飛車お嬢様の尊厳を奪う、復讐ラブコメである。

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