「出て行きなさい。あなたは不要です」
賢者セリシオにそう告げられ、失意のまま魔法剣士レオダスは勇者パーティーから追放された。
彼のスキル“早熟”は初期こそレベルアップが早かったが頭打ちも早く、成長の見込みがなかったのだ。
だが、彼は諦めず、あがき続けると誓い、ダンジョンへと潜る。
ダンジョンに潜り、遂にレオダスはレベルアップした。
しかし、上がったステータスは幸運がたったの5ポイント。
絶望したレオダスだったが、その後にスキル“キャリアオーバー”を取得。
「なんだこりゃ、『レベル補正プラス50』!?」
一気に人類未踏の領域にまで達したレオダスは、王都へ向かい、人生をやり直すべく冒険者になろうと決めた。
そこでレオダスは驚くべき再開を果たす。
「久しぶりねレオダス。アティよ」
「貴方はアティシア王女!」
かつて王宮で親しくしていたアティシアとの出会いがレオダスの運命を更に加速させていく。
一方、レオダスは死んだと偽って報告したセリシオ。
愉快と笑う戦士アルトス。
悲しみに暮れる勇者アトスと聖女クレア。
彼らはレオダス抜きにダンジョンへ潜るが、まるで噛み合わず上手くいかない。
新規メンバー、ステラを加えてもそれは変わらなかった。
「何が、何がいけないというのです!?」
狂い始めた賢者セリシオのシナリオ。
そして、彼は次第に孤立していく。
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