ローズ男爵令嬢には別の人生の記憶がある。
男爵令嬢に婚約者を奪われる公爵令嬢の記憶だ。憎んでも憎んでも足りないあの男爵令嬢と今は同じ立場になっているのを皮肉に感じながら、しかし、もはやあれは過去のこと、今更怒ってもどうしようもないと静かに日々を過ごすことにした。
ところが、そう決めた矢先、かつての自分と同じように男爵令嬢に婚約者を奪われそうになっている公爵令嬢の存在を知り、怒りを再燃させてしまう。
そして、公爵令嬢にある計画を持ちかけるのだった。
※誤字脱字のご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。
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