義妹に『醜悪な野獣』と言われる『辺境伯様』への嫁入りを押し付けられました。真実の姿を知ってから代わってくれと言われても、もう遅いです!

著者:つくも

「獣臭い御姉様が、お嫁に行けば良いのよっ!」

義父と義母に、甘やかされて育った義妹。血縁がないという事で日々虐められていた養子の私。そんな私は飼っている動物達だけが心の拠り所でした。そんな私を義妹は「獣臭い」と蔑んできます。そして過酷な扱いを受けてきたのです。

そんな時の事でした。巷で『醜悪な野獣』と噂されている『辺境伯様』から嫁探しの手紙が届くのです。

義妹がそんな相手に嫁ぐはずもありませんでした。

我儘な義妹のその一言によって、私が嫁入りする事に。義妹も義母も厄介払いができると大喜びでした。

辺境伯様は噂通りの野獣のような見た目をしていました。しかし私は彼の美しい心に惹かれ、結婚する事を心に決めたのです。

「あなたのような心の美しい方と結ばれたかったのです」

すると辺境伯様は本来の姿を見せます。本当の辺境伯様は絶世の美丈夫だったのです。

彼は魔女に呪いをかけられていたのです。そして、その呪いは彼を心より愛する女性が現れるまで決して解けないものでした。こうして彼にかかった呪いが解けるのです。

辺境に現れた絶世の美丈夫の噂を聞きつけ、日夜女性達が集まってきます。

その中には義妹の姿も。義妹は辺境伯様に熱心にアプローチをしますが相手にもされません。

挙句の果てに嫁入りを代わって欲しいといってきます。ですが今更言われても、もう遅いです。

彼は私以外には目もくれずに、決して離れないのです。

これは、獣臭いと蔑まれていた私が実は見た目も心も美しい『辺境伯様』に溺愛され、幸せになる話です。
アルファポリスでも掲載してます

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー