婚約者の王太子殿下と異母妹の様子がおかしいのですが私は隣国へ帰れますか?

著者:木月橘

ナティアは公爵令嬢だった。
正確には今でも公爵家に籍は置いているからまだ公爵令嬢だ。

でも、五年前のあの日に実の父親と彼の愛人とその娘によって追い出されてから家には帰っていない。
共に追い出された母親と命からがら隣国へと逃げ延び、それから二人でひっそりと生きてきた。

五年前のあの日、それはつまり王太子ロイスとの婚約が決まった日。
その日から彼とは会っていない。会えていない。

その間に彼は異母妹と親しくしているそうだ。
今日、きっとナティアは婚約を破棄されるのだろう。
公爵令嬢とは思えないようなみすぼらしい姿のナティアとは対照的に、ロイスから贈られたドレスやアクセサリーを身に着けた妹と彼が近付いてきて、そしてーー。

※不穏なのはあらすじだけです。安心安全のご都合主義です。
いつも通り登場人物達の頭はおかしいですがハッピーエンドです。

R15タグは念の為です。

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