好きな人のために悪党になったのに、好きな人が光堕ちしてしまった。

著者:わだち

恋に落ちてしまった。
だから、俺が好きな人のために悪の組織に入ることは仕方ないのだ。
ところがどっこい、俺の好きな人は光堕ちして悪の組織を辞めるらしい。

ちょっと待って! え? 悪の組織やめるの!?
お、俺も! 俺もやめたい!! 副隊長! 俺、やめます!
え? ダメ? 恋は障害が多い方が燃える? ……確かに。

敵対する俺と彼女。それは苦難の道だった。

「どうして!? あなたは、私の味方でいてくれるって言ったじゃない!」
「だから、俺はここにいます(より二人の愛を深めるため)」

時に、彼女と戦場で相まみえることになったり、

「隊長! 白銀さんに近づく怪しい影が!」
「何だと!? あいつは……隣町のナンパ男! 俺たちの女神が迷惑している! ナンパ男を撃退するぞおおお!!」
「「「うおおおお!!」」」

時に、彼女の親衛隊として活動したり、

「ごめんなさい。その呼び方をしていいのは一人だけなの」
(誰だよ、そいつ……! 殺したいほど、羨ましい!!)

時に、変装して彼女と親しくなったりした。

苦難の道を乗り越えた先に待っているのは、ハッピーエンドか、それともバッドエンドか。

「俺と彼女が愛し合うのが最上! それが無理なら、せめて彼女が笑えるエンドを作ってやらあ!!」

※一人の馬鹿による微勘違いラブコメディです。
※タイトルの回収が出来るのは六話以降です。

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