【おまけ、二話追加。本編に比べて糖分は高めです】
田舎の小貴族の令嬢『レジーナ』は、冬が始まるある日の午後、見てしまった。
自分の婚約者と異母妹が、庭園の草影で、愛の行為にふけこむ現場を……。
――結果。開き直った婚約者からは婚約破棄され、入れ替わるように異母妹が彼と結婚することに。そしてレジーナには、父が適当に決めた新しい縁談『金持ち爺さんへの身売り結婚』の命が下される。
「今まで真面目に生きてきたわたくしが、どうしてこんな珍妙な目に……もう少し待てば、条件の良い縁談が舞い込んでくるはずなのに!」
将来を憂いたレジーナは、現状を打開するために、ひと冬の家出を決行する。
日記と趣味を兼ねた『ロマンチック妄想ノート』をたずさえ、こっそりと旅に出た。
――悪魔のように性格のひねくれた、見目麗しい幼馴染の護衛を連れて。
後にこの妄想ノートが、レジーナの人生を180度変えることになるのだけれど――……
■令嬢とツンデレ従者の家出の記録。雪と物語と愛のお話。じわじわとざまぁ要素はありますが、女性主人公の恋愛と結婚が主軸の小説です。
レビュー