自称空気の読める令嬢は義兄の溺愛を全力で受け流す

著者:香月 しを

「空気を読める女になりなさい」という祖母の教えを守って生きる令嬢チェルシー。祖母も両親も亡くなり天涯孤独となった途端、遠い親戚だという男爵一家が現れて家を乗っ取られ、名前さえ奪われてしまう。孤児院に逃げたチェルシーの前に現れたのは、真の親戚だった。
優しい義両親につれられて向かった伯爵家で待っていたのは思春期を迎えた義兄。最初に冷たくされて空気を読んだチェルシーは、彼とはなるべくかかわらないように頑張る。
「怪我をしたのか? 治療を……」
「あ、大丈夫です!」
「学園で苛められていると聞いた。俺がなんとかして……」
「大丈夫ですよ~」
「男共に付け狙われているようだな、俺が……」
「大・丈・夫、ですよーーーっ!!」
「聞けよ!兄の話を!!」
「大丈夫です!安心してください!ご迷惑はかけませんので!」
思春期を終えた義兄の溺愛をぶっちぎって、空気を読む令嬢は復讐に燃える。

いつものコメディです。
軽い気持ちでお読みください。

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