「まぁ、見て。アシェアル様よ」
「今日も男性を侍らせて……はしたない」
「さすが悪女と名高いお方ですこと。一人にお決めになればいいのに」
「恥ずかしくないのかしらね」
……恥ずかしいわ!
そこらでわざと聞こえるように陰口叩いてるお嬢様方全てに、声を大にして言いたい。
あんた達が思ってる数百倍恥ずかしいから!
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男を侍らせて憚らない悪女として名高いアシュアル。
家格が低くて男性陣をうまく断われないだけで、実は本人もめちゃくちゃ困っている。女の敵、さては傾国かと噂される現状を打破し普通の生活がしたいアシェアルの前に現れたのは、もふもふのしっぽと犬耳を持った獣人の男の子で……。
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