失格執事だけど、今度はお嬢様を幸せにする

著者:緋色の雨

「ロゼッタ・ラスティローズ、そなたを断罪する」
 継母から執拗な嫌がらせを受けて育った侯爵令嬢のロゼッタは絶望の末に道を誤り、ついにはこの国の王子に断罪され、王都から追放の処分を申し渡される。

 そのロゼッタと共に追放の罰を受けた青年がいた。
 青年の名はノエル。物語の主人公にして、ロゼッタに仕える執事である。
 彼は下級貴族の令息で、幼少期の頃よりロゼッタに仕えている。けれど、彼はロゼッタを護ることが出来なかった。そのことをずっと悔やみ続けている。
 だから、これからはロゼッタを護ると決意し、共にやり直そうとロゼッタに手を差し伸べるのだが、その手が触れあう寸前、何者かによる襲撃で二人は殺されてしまう。

 悔いだけを残した人生に幕を閉じた――次の瞬間、ノエルはロゼッタと出会った七年前に戻っていた。なぜそうなったのかは分からないが、いまならロゼッタの不幸な過去を塗り替え、幸せな未来へと導けるかもしれない。そう考えたノエルは再びロゼッタの執事となり、彼女を救うことを決意する。
 これは、一度は道を誤った二人が、幸せを求めて新たな人生を歩む物語。
 カクヨムにも掲載しています。

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