女性にしか扱えないはずの治癒魔法を、テオルは【生命力操作】というユニークスキルを授かったため、使えるようになった。1年前に入学した治癒学園はもちろん女子校で、ずっと肩身が狭い思いをしている。
さらに何故か自分だけ魔法の効果が出るまでに時間がかかり、無能と蔑まれる始末。
もしかして外れスキル……?
そんな疑問を抱きつつも、全力で努力し何とか進級できるだけの成績を収める。
しかし1年の努力の末、最終的に待っていたのは学園長からの嫌がらせ──追放だった。
「キミは今日をもって退学だ。私が成績を書き換えてるとも知らず、及第点を取ろうと必死に……ぶふっ」
学園を追われ、途方に暮れるテオル。
だがその後、不意に『同じスキルを持ち、英雄と呼ばれるまでになった』前世を思い出す。
このことによってテオルはユニークスキルの本質を理解し、唯一無二の治癒師になった。
瞬く間に冒険者として成り上がっていき、今世でも規格外の英雄として名を馳せることになる!
そして一方、テオルに下した不当な退学処分が思いもよらぬ大きな問題へと発展してしまい、学園長は落ちぶれていく。
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