国家滅亡予定の香水令嬢は、狼殿下の求愛回避に忙しい

著者:八色 鈴

第二王子の花嫁探しの夜会で、彼から酷い言いがかりを付けられたアデリナ。
おかげで大勢の貴族たちに『香水令嬢』と揶揄され、『王族の前に香水を付けて現れた無礼な田舎者』と馬鹿にされる始末。
香水なんて付けていないのに。社交界なんて大嫌いだ。

怒りの赴くまま家を飛び出し、傷心を癒すため修道院に身を寄せ早二年。
世俗の喧騒とは無縁に、子供の世話や得意の薬作りをしてのんびり充実した生活を送っていたが、院長の横暴によって幼い王女の女官となることに。
それが王子の根回しによるものとも知らずに……。

「君のために薬草園を用意した」
「わぁっ、珍しい薬草がこんなに沢山! これ全部わたしの物にしていいんですか? ……って、赦したわけではありませんからね。でもこれは本当に嬉しいです!」

うっかり物につられて浮かれきっていたアデリナだが、そこで一冊の本を見つけたことにより、運命が大きく変わることに。

――予言の書? このままだと王国は滅亡一直線? 

予言の書はやたら高飛車で口うるさいし、なぜか王子がつきまとってきて面倒だけれど、本に書かれていることが真実なら未来を変えなければ。
趣味の調薬や香水作りにいそしみつつ、王国滅亡(ついでに王子の求愛)回避のため、アデリナの奮闘の日々が始まる。

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