魔将軍最弱の俺[タイプ:格闘 弱点:魔法]が、なぜか最強の魔王だと勘違いされている! ~接近戦特効の俺は、只今勇者を捜索中。さっさとぶっ飛ばして、美しい魔王様を嫁にします!~

 魔王軍幹部である、魔将軍ウォーケン。
 
 生まれてから長い間、たったひとりで山籠もり生活を行っていた彼は、ある日それまで見たことも無かった『魔法』を使う美女に出会う。
 その美女こそ、魔族たちの王『魔王』だった。
 この出会いをきっかけにウォーケンは下山し、魔王の部下となる。
 長い間、山で猛獣や魔獣を素手で狩っていたウォーケンは、魔王軍において接近戦は最強。
 だが彼は魔法ついてはとことん無知。

「ほう、俺を倒すとは⋯⋯今のは強力な魔法だな?」
「いえ、初級魔法です」

 なんと、初級の魔法でさえ当たると気絶してしまうほど、魔法を弱点としていた!
 魔王軍の幹部である『魔将軍』に抜擢されたウォーケンだったが、他の魔将軍たちは魔法も得意で攻守のバランスが取れているため、ウォーケンが自分に下した評価は「魔将軍最弱」だった。

 ある日ウォーケンは魔王から、人間たちとの戦争のきっかけになるという『勇者』を捜してこい、と命令され、人間たちの住む大陸へと派遣される。
 見つけるだけで良い、と念を押されたにもかかわらず、遠出が嫌いな彼は勇者を殺してさっさと魔王城へ帰りたいと願っていた。
 しかしその勇者捜索の旅の中で、偶然に偶然が重なって⋯⋯?

「相手は魔王だ! 魔法は盗まれて倍返しされるぞ、使うな!」
「いや、そんなんできないけど⋯⋯」

 これは魔王軍において近接戦闘最強の男が、旅先で出会った気に食わない奴をぶっ飛ばす──本来はただ、それだけだったハズの物語。

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