肉壁として勇者パーティーに使い捨てられた俺の【魔法耐性】が万能チートスキル【吸魔】に進化したので元魔王の少女と理想の楽園を建国する。――勇者よ、我が国にお前の居場所はない

著者:鉄毛布

「ずっと肉壁役に耐えてようやく聖騎士になれると思ったか? お前はここでお別れだ」

魔法攻撃に対して不死身というユニークスキル【魔法耐性】を持ったエドワードは、勇者パーティーの肉壁役として、拷問に近い地獄の日々を送っていた。
魔王戦を耐え抜けば国から聖騎士として認められ、ようやく地獄の日々が終わる。そのはずだった。だがエドワードは、魔王戦の直後、用済みとして勇者パーティーから追放される。

勇者たちから受けた10000回の拷問によりスキル経験値が溜まり、【魔法耐性】が万能チートスキル【吸魔】に変化。
これは魔法を無効化して吸収するだけでなく、魔力、スキル、ステータスまで奪取するという規格外の性能を持っていた。
【吸魔】を使い、魔王のスキルとステータスを吸収。あっという間に最強に。魔力由来の体を持つモンスターたちを次々と人間へと変え、彼らの持つスキルを吸収。元魔王の少女と共に、魔の森に理想の国を建国する。

一方勇者は失敗に失敗を重ねて犯罪者として国から追われ、救いのない絶望へと転がり落ちる。落ちて落ちて落ちた先に立っていたのは……かつて見下し、おもちゃとして遊び倒した相手、エドワードだった。

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