拝啓、元聖女のお姉さまへ

私はこの薄暗い部屋が嫌いだ。だが何としてでも聖女にならなくてはならなかった。何故ならば。

「……殿下の正妃になる夢、まだ諦めていないのね」

そう、エッケハルト第一王子の正妃になるため。聖女であることが絶対条件である以上、お姉さまから継承して頂くより他に無いのだ。……ただし殿下をお姉様から奪いたい理由は、実はもう一つある。それはまだお姉さまに知られる訳にはいかないが。

■5/21、22 デイリー総合一位頂きました。ありがとうございます。

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