裏切りの宰相と失恋女王

著者:五月ゆき

その男と初めて会ったとき、わたしは12歳だった。
男は膝をつき、後ろ手に縛られた格好で、薄ら笑いを浮かべてわたしを見上げていた。
わたしは、粗末な椅子に座ったまま、いかにも仰々しく尋ねた。
「そなた、わたしに仕える気はないか」
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女王セレンティアと宰相ラシェドのすれ違いラブコメ。失恋しているとお互いに思っている二人の両片思い話。
※婚約破棄は序盤だけです。ざまぁはほとんどないです。

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