8歳から始める魔法学 ~魔法を極めるのに忙しいから、悪役やめたいんだけど~

著者:上野夕陽

8歳のロイ・アヴェイラムは、悪名高い公爵の孫。親は彼に無関心で、子豚のように太り続けても注意ひとつしない。周りに恐れられながらも、優秀な兄と比較され、陰ではアヴェイラムの落ちこぼれと揶揄される始末。ある日の放課後、ロイは曲がり角でクラスメイトの少年と衝突し、奇妙なことに、21世紀の地球で大学生だった男の記憶を手に入れる。その記憶を頼りに、ロイは魔法を極めること、ついでに悪役を降りることを決意する。しかしロイの悪役ぶりは板についていて、記憶から得た思慮深さもダイエットで得た整った容姿も、ロイの冷徹な印象をただただ強めるばかりで、周りからはいっそう怖がられてしまうことに……

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