伯爵令嬢のリシェルは、わがままな姉の世話をいつもしていることから、社交界では『雑用令嬢』と呼ばれ嘲笑されてきた。
それでも、生きていくためには姉の雑用係になるしかない。そう思い続けていたリシェルだったが、ある日姉がとある縁談を嫌がったことにより、身代わりとして自らが嫁ぐことを両親に決められてしまう。
相手は王国で「冷酷魔術師」と呼ばれている魔術師兼公爵のゼルギウス。残忍で人を人と思わない性格らしい。
――身代わりだとバレたら、絶対に殺されるわ!
そう思ったリシェルは、ゼルギウスの忠実な妻になることを決意するものの、ゼルギウスは何故かリシェルに興味を示してくる。しかも――特に『魔力』に興味を持ったようで……。
「キミの魔力は実に稀有なものだ。僕の興味をそそってくれる」
挙句の果てには、ゼルギウスはリシェルを逃がさないために溺愛し始めて……!?
人には言えない秘密を持つ公爵令息兼王国筆頭魔術師と、稀有な力(?)を持つ虐げられてきた雑用令嬢。二人の身代わり結婚から始まる、秘密を抱えたラブファンタジー。
♢日刊ランキングジャンル別(異世界恋愛) 最高48位
※アルファポリス、魔法のiらんどにも掲載中。
※ネタ自体は去年の12月に考えていたものです。ちょっと古いかもしれません。
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