貸した魔力は【リボ払い】で強制徴収 〜用済みとパーティー追放された俺は、可愛いサポート妖精と一緒に取り立てた魔力を運用して最強を目指す。限界まで搾り取ってやるから地獄を見やがれ〜

著者:まさキチ

 Aランクに最も近いと言われるパーティー『断空の剣』。
 結成五年目である若手パーティーの快進撃を可能にしたのは、メンバーの一人レントのユニークギフト《魔蔵庫》だった。

 《魔蔵庫》のスキル【魔力貸与】は、レントの魔力をパーティーメンバーに貸し与えるもの。

 レントの人並み外れた魔力量と【魔力貸与】によって、パーティーメンバーは本来数発しか打てないスキルを連発。
 強敵モンスターをガンガン倒し、桁外れのスピードで成長してきた。

 だが、レントは魔力を貸すばかり、貸した魔力は返ってこない上、直接戦闘ができず、経験値もたまらない。
 レント本人にはメリットがまったくなかった。
 メンバーたちが急成長する一方で、レントは取り残され、他のメンバーとの差は開く一方だった。

 『断空の剣』の三人――幼馴染の男剣士ガイ、同じく幼馴染で元婚約者のミサ、ガイに惚れている回復士のエル。
 三人は『魔力回復の腕輪』を手に入れ、用済みとなったレントを追放することに。

 ただ追い出されるだけでなく、屈辱的な仕打ちを受けたレント。
 心の底から怒り、「俺の魔力を返しやがれッ!」と叫んだことが切欠となり、ギフトが《無限の魔蔵庫》へと進化。

 可愛いサポート妖精エムピーと一緒に――。

 【強制徴収】で貸していた魔力の取立。
 【リボ払い】で利息たっぷりゲット。
 【魔力運用】で最大魔力量増加。
 【スキル購入】で魔力を払ってスキル購入。
 【魔力出納】でリキャストタイムなしでスキル連発。

 さらには、仲間に囮にされ、同じくユニークギフトで苦しむ少女と出会い、順調な旅を続けるレント。
 一方、元パーティーは返済に追われ、魔力は空っ穴。
 スキルも満足に使えず、落ちぶれていく一方。
 やがて両者は再会するが、レントは容赦なく取り立てる。

「これは復讐じゃない。正当な取り立てだッ!」

 ガイたちが【リボ払い】の恐ろしさに気づく頃には、もう既に手遅れだった。

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