家族を奪われた悪役令嬢の母は復讐ですべてを取り戻す ~愛する家族への道は幾万の犠牲で舗装されている~

著者:紫苑

「ああ……あの子は、悪役令嬢だったのね」

娘が「悪役令嬢」であると思い出した時、すべては終わっていました。
王太子殿下からの婚約破棄を苦にした娘は自殺し、夫は暗殺され、生き残ったのはわたしだけ。
どうしてもっと早く思い出さなかったのでしょう。
思い出していれば、娘と夫は助かったかもしれないのに。

「力を貸してやろうか」

二人と再会できるなら何でもすると願い続けていたわたしの前に現れたのは、この国の守護精霊であるイフリートでした。
二十万人の命を捧げれば、二人に会わせてくれるというのです。
――わたしは躊躇うことなくその誘いに乗りました。

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