私の婚約者様は、私のことが大嫌いだ

 第三王女セイラは、幼馴染で騎士のレイリーと婚約している。けれど、レイリーはいつの頃からか、婚約者である彼女に対して冷たい態度ばかり取るようになり。それに呼応するかの如く、セイラも自分の気持ちに素直になれなくなっていた。

 そんな中、セイラとレイリーは国王から、『二人の婚約を破棄すること』、『セイラが隣国の王妃となること』を告げられる。急なことに驚く二人。国王は更に、レイリーに第四王女でセイラの妹であるメアリーと婚約を結ぶことを指示する。

 密かにレイリーを想い続けていたセイラは、彼との婚約破棄に酷く落胆する。しかし、婚約破棄が成立した途端、レイリーはセイラに対し、優しく接してくれるように。戸惑い、喜ぶセイラだったが、あっという間に輿入れの日がやって来てしまう。

 しかし、出発を祝う式典の最中、レイリーが口にしたのは、セイラにとって予想外の内容だった。おまけに、

「お姉さまったら、ズル~~い!」

 第四王女メアリーがそんなことを叫びだして――――?

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