悪役令嬢と悪役令息が、出逢って恋に落ちたなら ~無能だと追い出された令嬢ですが、実は最強精霊の契約者でした。私は公爵令息と競うのに忙しいのですが、今さら何の用ですか?~

著者:榛名丼

名門貴族でありながら、契約の儀で【名無し】と呼ばれる最弱精霊と契約してしまった伯爵令嬢ブリジット。
落ちこぼれの彼女にとって、婚約者の第三王子・ジョセフだけが心の支えだったが、男爵令嬢リサを虐めたとして突然の婚約破棄を告げられてしまう。

そんなとき、公爵令息のユーリまでもジョセフに睨まれているのを知ったブリジット。
第三王子の策略でますます嫌われ者になっていく二人は、ばったりと図書館で出会う。

「馬鹿な女ほど可愛い」というジョセフのために、愚かな少女をわざと演じてきたブリジットだったが、ユーリとの出逢いをきっかけに本来の聡明さを取り戻し、幼い頃からの夢である"精霊博士"を目指していく。
そして、ブリジットが契約した最弱精霊の正体にも、実はとある秘密があるらしく……?

「ユーリ様って、なんというかものすごく悪役っぽいですわよね」
「お前にだけは言われたくないが……つまりお前は、僕にシンパシーでも感じているのか? 迷惑だからやめてくれ」

今日も"赤い妖精"と"氷の刃"の応酬は続く。

――これは性格も顔もキツめな悪役令嬢と悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。

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