だから、離婚しようと思います

ティーゼ・ノーティックは五年前にノーティック公爵夫人になった。けれども夫であるイアンは五年の間一度も家には帰って来ず、結婚式もしていないから、顔を合わせたことは一度もない。ティーゼはもともと借金のかたに嫁いできたから、文句は言えない身分であるが――、いい加減我慢の限界だった。花の盛りは短いのである。一度も帰ってこない名ばかりの夫に操を立てて、一生を棒に振ってなるものか!借金のかたに嫁いできたのだから、借金を返せば晴れて自由の身になるはずでしょう!?ティーゼはなんとか借金を返して旦那様と離婚成立させようと考える。一方、五年間妻を放置していた夫イアンにも、妻には言えない秘密があって――

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