パーティーをクビになった雑用係が骨董品の剣を【修復】したら、それが聖剣だったというよくある話。~少年は言葉を話す剣と共に、最強の冒険者として認められる~

著者:あざね

 カイウスは戦闘能力に乏しい、修復しか使えない冒険者だった。
 日々、雑用係としての役割をこなす彼だったが、この日も当たり前のようにクビを通告される。いよいよ憧れの冒険者生活も終わりか、と考えていたカイウス。
 しかし、そんな彼の頭の中に直接声が響くのだった。

 その声に従って骨董品屋に足を運ぶと、そこにあったのは一振りの剣。
 だが見るからにオンボロであり、少年は店主からタダでそれを貰い受けることになった。

 帰宅して声の主である剣――エクスに頼まれ、修復を試みるカイウス。
 果たして修復は成功するのだが、衝撃の事実が判明した。
 エクスはなんと、伝説に語られる聖剣だったのだ。

『私の能力は、マスターの潜在能力を最大限に引き出すことです』

 そう語ったエクスを手に、少年はダンジョンへ赴く。
 そして、引き出された少年の潜在能力に誰よりも驚くのは、他でもないエクスだった。

『カイウスさんの潜在能力は、規格外すぎる……!』

 聖剣を手にしたカイウスは、メキメキと力をつけて冒険者としての地位を確立していく。
 これは、一人の少年が多くの人々の度肝を抜きながら認められていく物語。

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