生まれ変わりは希望しておりません! メンドーなので・・・

 八歳で王太子殿下と婚約し、それからは勉強や礼儀作法、ダンス、お妃教育と追い立てられ、友人を作るどころか肝心の王太子殿下と触れ合う暇もなく、その挙げ句に浮気をされ、事実無根の苛めや悪事をでっち上げられ、学園卒業のダンスパーティーで、衆人環視の中で婚約破棄された侯爵令嬢の私・・・
 
 その後、何の落ち度もないと証明されたけど、王家の闇を知った私に、三つの選択肢たけが与えられた。
 私はその中から毒杯を飲む事を選択した。
 
 私はすべき努力を全てやった。その結果がこれなら、それを受け入れるだけだ。
 毒杯を飲んだ瞬間、生まれ変わりたくはないか?という声が聞こえてきたが、メンドーだから結構ですと、生まれて初めて本音で応えてしまった。
 すると、それが失礼だったのか、私は再び同じ世界に、同じ自分として生まれ変わってしまった・・・
 

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