幻獣姫と冷徹侯爵の契約結婚

著者:真波潜

※割とトラウマな過去を持つヒーローなのでご注意ください。

「この娘だ、この娘にする」
そう言ってナージャを『買った』のは、ベルグラッグ王国、医の位を戴くディアス・ハーデン侯爵だった。

ナージャは人の世界に生きたことがない。
赤子の頃に幻獣の森に捨てられた彼女は、フェンリルの子と共に野山を駆け回り、ドラゴンに魔法を教わり、グリフォンやケンタウロスに手ほどきとして体術と剣術、弓術を教わり、ドリアードに回復魔法と人の世の言葉や常識を教わった、17歳。
幻獣の森では、『姫』と呼ばれて『家族』に大事に育てられた。

その彼女が、幻獣の森から誘拐され、人身売買の商品として檻に入れられて2週間。

ベルグラッグ王国には五大侯爵家があり、そのうちの一つ、医の位のハーデン侯爵が購入したナージャに求めたのは……契約結婚?!
態度も言動も冷たい、見た目だけは極上の冷徹侯爵に対して、そもそも人間の世界で生きてこなかったナージャはその扱いを一切気にせず、冷徹にならざるを得なかった彼の過去をも知っていくうちに、心を通わせていく。

婚約してからの大波乱続きに、ナージャは檻から出してもらった恩を返すため、『家族』である幻獣と共にハーデン侯爵とハーデン領を守り、自身の出自、五大侯爵家と王家の確執や陰謀に立ち向かっていく。

※アルファポリス様でも別名義で連載しています。
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