娘が「悪役令嬢」に憑り殺された日。あるいは、あの子が死んだ日の話

著者:紫苑

「わたくし、今までの行いを振り返って反省しましたの。今日からは心を入れ替えて、公爵家の令嬢としてふさわしい淑女になりますわ」
ある時、私のかわいい娘は突然変わった。
いつもの縦ロールをやめ、わがままを言わなくなり、使用人を自分の友人のように扱うようになった。
斬新なドレスや新しい料理の発明といった多くの才能を開花させ始めた娘を、多くの人は褒め称えた。
でも、私はずっと気になっていた。あの子は本当に、私のかわいい娘なのだろうか。
「かわいいマリー……最後に一つだけ、教えてちょうだい。あなたは一体誰なの?」
私が死ぬ寸前、娘は全てを明かした。
※再投稿です。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー