同級生が大好きな配信者さんだったから死にそうだし、もしかすると私のことが好きかもしれない。

著者:飴月

好きな人がいる。

その人は配信者をやっていて、顔も本名も知らないけれど、それ以外に知っている全てが大好き。

友達にはよく馬鹿にされるけれど、顔から入る恋は正義のくせに、声から入る恋は認められないだなんておかしな話だと思う。

でも、この恋はどれだけ想っても報われない、一方通行の恋だ、と思っていた。

『俺の好きな子さぁ、よく図書室に本を借りに来るんだけど。いつも借りてく本が俺の好みとドンピシャなんだよなぁ。それから自然と目で追いかけるようになっちゃってさ』

──ふーん。私もよく図書室に本、借りに行くけど。今日も行ったけど。それなら、私のこと好きになればいいじゃん。

『何!? 好きな子と話したことはないのかって!? あるよ、ちょうど今日な!』

……っていうかこれ、本当に私じゃない!?

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