光の大聖者と魔導帝国 〜『勇者選抜レース』で勝利した途端、勇者パーティーからも国からも追放されたので、辺境でのんびり暮らすことにした。なのに、邪魔するなら返り討ちにするしかない。そして伝説の国作りへ〜

著者:今大光明

 固有スキル『献身』を持つヤマトは、『勇者選定機構』の目に留まり、勇者候補のパーティーに半ば強制的に組み込まれる。
 それは『献身』の能力が、指定した者のダメージを半分肩代わりするというものだったからだ。

 三組で争われた『勇者選抜レース』に勝利し、正式な勇者と認定された途端、勇者ジャスティスはヤマトをクビにする。
 ヤマトをダメージの肩代わりしかできない無能と罵り、クビを言渡したあげく、国王に働きかけ追放してしまうのであった。
 しかも魔物の巣窟となっている罪人を送る辺境『北端魔境』に。

 追放されたヤマトは、『献身』の新たな力の発動や手に入れた神器『大剣者』の力により、生き延びる力を得る。

 そこに、勇者パーティーのサポート部隊のメンバーだった亜人美少女や、彼の才能を認めてスカウトした『勇者選定機構』のエリート美人スカウターが追いかけてきてしまう。

 戸惑うヤマトだが、家族として受け入れ、スローライフを満喫しながら、のんびり暮らすことにする。

 そんな中、追放した勇者パーティーは、今まで難なくこなしていた迷宮での訓練討伐に苦戦し、失敗する。

 ダメージを肩代わりしてもらっていたことが、いかに大きかったか気づいた勇者は、国王に依頼し、強制的にヤマトを戻そうとする。

 だが、ヤマトは「もう遅い!」とばかりに、無視を決め込む。

 業を煮やした勇者は、強制的に連れ戻すために、乗り込んでくるのであった。

 ……これは、勇者パーティーからも国からも追放された男が、辺境でのスローライフを夢見て、降りかかる火の粉をやむを得ず振り払う物語。
 そしてなぜか、国ができていく物語。
 神に愛された男の……国づくり……成り上がり英雄譚である。

 後の世に、東方の奇跡として語り継がれる『光の大聖者と豊穣の魔導帝国』という名の英雄譚、ここに開幕!!

★★ハイファンタジー部門日間2位に入りました。ご愛読に感謝です。

 拙著「異世界を魅了するファンタジスタ 〜『限界突破ステータス』『チートスキル』『大勢の生物(仲間)達』で無双ですが、のんびり生きたいと思います〜」と、同一世界線の違う時代の違う場所の物語です。★★異世界転生転移部門で、日間17位まで浮上中です。読んでくださった方に感謝です!

★勇者サイドが落ちぶれるのは、14話からです。

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