婚約者(仮)

著者:斯波

素振り100回3セットが一日の最低ノルマである。外が暗くなっても、婚約者に休めと言われても手を止めず剣を振り続ける。乙女ゲームなのに必死に剣を振る毎日ってどうなんだろう? なんて疑問を持ってはいけない。そこで手を止めたら最後、ステータス不足により暗殺されてジ・エンド。婚約破棄・解消・変更・寝取られ・暗殺どれもOKなこの国で貴族として生き残るにはステータスを上げねばらない。特に武力は入学前に三桁は欲しい。卒業までに婚約者がいることも条件だけど、歩く完璧と呼ばれる彼との婚約を続けるよりもそこそこ有能な男性をゲットするのが現実的。だから必死で魅力ステータスも上げたし、情報力も上げた。最悪、社交界を追放されても武力と情報力さえ鍛えていれば冒険者としてやっていけるかも? なんて期待を持ちつつ、ステータス上げに勤しむ私だが――※後半に男性視点あり

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