「もうお前は用済みだ」とパーティをクビになった魔道具収集家は冒険者と魔道具店の二足のわらじで生活することにした~今更、俺の魔道具のスゴさを知ってももう遅い。戻ってこいと言われても戻る訳がないだろ!

「もうお前は用済みなんだよ」

Sランクパーティに昇格した【銀翼の翼】のリーダー、ケントが祝宴の最中、魔道具製作を主な仕事としているクリスを壇上に上げてそう言い放った。

眼下にはクリスを嘲笑う団員達。
そんな中、クリスがケントに理由を問うと。

「魔道具を作ることしか出来ねー無能だからだよ」

そう告げた。

その言い分に呆れたクリスはパーティに見切りをつけて一人で生きていくことを決めた。

これから生きていく上で冒険者家業だけでは色々と不安に思ったクリスは他に自分に出来る仕事はないか、と考え魔道具店という商売に行きついた。

ひょんなことからハーフエルフの少女と店を開き、瀕死のSランク冒険者の命を救ったりドラゴンを従業員として招きいれたりと慌ただしい日々の毎日。

一方でクリスの魔道具が無くなった【銀翼の翼】は市販品の魔道具を買い付け、迷宮に挑むも品質の違いに愕然。

そこで初めてクリスの魔道具のスゴさに気が付いた。

しかしもう遅かった。

王族、貴族、Sランク冒険者から絶大な支持を受けるクリスはもう天上の存在となっていた。

※1話平均1500字程度でサクサク読めます。

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