婚約破棄して欲しくて冷酷騎士に決闘を挑んでみました。……が、溺愛されるとか誰か予想できました?

著者:氷雨そら

 年頃になり、私、リアスティアにも婚約者が決まった。親が決めた婚約者というやつだ。

 貧乏伯爵家の私には不釣り合いな、侯爵家次男の若き騎士。親には決して逃すなと厳命されている優良物件だ。

 しかし、現在私は友人たちに憐れみの目を向けられている。婚約者は、冷酷騎士として名を馳せるお方なのだ。

 もう、何回かお会いしたけれど、婚約者のお茶会ですら、私のことを冷たく見据えるばかりで一向に距離が縮まる様子なし。

「あっ、あの。ゼフィー様?」

「……なんだ」

 わぁ。やっぱり無理ぃ……。鋼メンタルとか言われる私ですら、会話が続かない。

 こうなったら、嫌われて婚約破棄してもらおう!

 私は、そんな安易な考えで冷酷騎士に決闘を挑むのだった。

◇ アルファポリス様にも投稿しています。

本編完結。現在、番外編を更新してます。

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