愚者の王国 ~婚約破棄はブラッシングのあとで~

侯爵家の園遊会。その会場に乗り込んできたローランド第二王子は言い放った。「マチルダ侯爵令嬢との婚約を破棄する」と。その理由をローランドはマチルダの品格の問題だとして、次々と欠点を挙げつらねていくのだが――

当のマチルダはというと、「全くもってその通りです」と首肯する一方なのだった。

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