22番目の妻は、隣国の王太子に贈られる。

著者:細波

――今夜、私は王太子の22番目の妻となる。

王宮で一夫多妻制が採用されているカラドニック王国。この王国に生まれた貴族令嬢は、幼い頃から血を吐くような勉学を重ね、最高の教養を身につける。誰もが、王宮に入り王太子の妻となることを目指して。
そんな王国で22番目の妻となったフィリア。だが、王太子は彼女を道具としてしか見ていなかった。

「お気に召しましたようで、何よりです。……そうだ、もし良ければ、差し上げましょうか」

その一言で、隣国に嫁ぐことになったフィリア。王太子ベルナールに惹かれながらも、2人で一夫多妻制を叩き潰すことを決意する。
だが同時に、ベルナールの元婚約者の存在を知ってしまったフィリアは。

―― ああ、それでも、やっぱり、私は道具なのだ。

22番目の妻が、1番目の妻になるまでの物語。

※作中に、女性軽視、差別的な表現があります。苦手な方はご注意ください。

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