◆ 短いあらすじ
冤罪で処刑された聖女が、魔王と手を組んで王国を滅ぼそうとするお話
◆ まじめなあらすじ
「アリシア。貴様は聖女でありながら、魔族と内通して我が国を混乱に陥れた──よって貴様を処刑する!」
聖女として国を守ってきたアリシアは、ある日、婚約者である王子と浮気相手のフローラに嵌められた、冤罪で投獄されてしまう。
人を人とも思わない過酷な尋問。
名ばかりの取り調べの果てに、アリシアは公開処刑されることになってしまう。
「「死ね! 死ね! 死ね!」」
「「殺せ! 殺せ! 殺せ!」」
アリシアの最期を見るために、広場には多くの国民が集まっていた。
誰もが娯楽として、アリシアの処刑を楽しんでいたのだ。
──聖女として国を守ってきた結果が、これなの?
──私の一生は、あんなやつらのためにあったの?
人々の悪意に絶望し、アリシアは最後に願う。
みんな、死んでしまえば良い。
こんな国、滅んでしまえば良いと。
そうして処刑されたアリシアであったが、何故か戦争状態にあった魔王によって生き返らされることになる。
しかも蘇ったアリシアは、聖女の力に加えて闇属性魔法まで使える最強の魔族になっていた。
──あはっ、これで王国軍を皆殺しにできる
元・敵国でアリシアは薄く笑う。
その瞳に静かな狂気と歓喜を覗かせながら。
これは王国に裏切られ惨たらしく処刑された聖女が、魔王と手を組んで王国を滅ばんとする復讐譚である。
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