自国で障害者と認定された私、隣国で求婚される

著者:ふじみや

 ミリアーナが六歳になる頃、貴族の習慣通り神託を受けることになった。優秀な両親を持つミリアーナは当然優秀な魔法を受け継ぐと思われていたが、告げられたものは“魔法適応障害”と言う先天性の障害の一種だった。貴族としては稀なケースとして両親はミリアーナの存在を恥じ、家の外に出さない様になった。
 ミリアーナは妹の言葉をきっかけに家を出る事を決め、隣国へと向かい店を持った。名前をミリーと改名し店を切り盛りしていいく中で、異性からの求婚が日に日に多くなっていく。結婚する気のないミリーにはそれを断る事が一番の悩みであったけれど、その意思を揺らがせる男性に出会う。

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