追放された孤独な暗殺者は富と名声を手に入れる 〜次の標的だった公爵令嬢を全力で守ったら、領地での新しい生活が始まりました~

著者:くろつち

「クロウ・ブラッドさん。あなたは団員の資格を剥奪されました。つまり、クビです」
「俺が……クビ、だと?」

最強の暗殺者、クロウ・ブラッド。
"プロは証拠を残さない" というポリシーを守ってきた結果、彼の正体は誰にも知られず、『凶刃』という二つ名だけが独り歩きしていた。

機密任務だけを請け負っていたクロウは、ある日、新人受付嬢に過去の成果が一切無いものと誤解され、一方的に暗殺者集団『ミュスカ』の団員資格を剥奪される。
旅に出たクロウが偶然助けた少女は、なんと『ミュスカ』の次の標的であった。

「私はアナスタシア・ウェイクリング。ウェイクリング公爵家の長女です」

彼女は公爵令嬢のアナスタシアと名乗り、跡目争いの中で暗殺者に命を狙われ、
追手から逃げて王都を目指していることを明かした。

クロウの強さを目の当たりにしたアナスタシアは、クロウに護衛を依頼する。
行くあてもないクロウは護衛を引き受けることにした。

かつて暗殺者だったクロウは、今度は護衛として、ユニークな武器や魔術を操る元同僚を返り討ちにしていく。

旅の途中、

「――ミアは誇り高きフェンリルの末裔だ。お前に屈した訳ではない。油断したら、いつでもその喉笛を噛み千切るからな」

奴隷にされていたフェンリルの末裔の少女ミアや、

「えへへ、クロウは相変わらず優しいなあ。王都!? ボクも行きたい!!」

過去の相棒である凄腕の狙撃手アンナを仲間に加え、クロウ達は王都を目指す。

王都を目前にして、クロウは『ミュスカ』の団長、アシェル・バレンタインとの最終決戦に勝利する。
こうして『ミュスカ』を壊滅させたクロウは、新たに領主となったアナスタシアの申し出で、領地を任せられることになった。

かつては暗殺者として生きていたクロウ。
これからは、領主の命を護った”英雄”として、領地の様々なトラブルを解決していく、新たな生活が始まるのだった。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー