失ったものと得たものと ~ 萱野 唯 ~

著者:千東風子

 さて。
 私の今の状況を説明するといたしましょう。

 私はユイといいます。
 高校三年になったばかりのある日、日本からこの世界の東の国に落っこちてきました。

 落ちたと言っても、路地を曲がったら、そこにあるはずのコンビニはなく、見たこともない森だったのですが。
 ビザまん、食べたくて出かけたんですがね。

 両親を喪い、天涯孤独となり、異世界に落ちてしまったユイの独り言。言葉にしながら自分の心の整理をし、大切なものを間違わないように握りしめ、歩き出します。

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