「真実の愛を見つけた」と言われ、婚約破棄をされた元天才魔法師、隣国の王子殿下に拾われる〜今更やり直したいと言われてもお断りです。旧友と共に人生を謳歌してやると決めたので!〜

「僕は真実の愛を見つけたんだ。だから、君ではなく、彼女と添い遂げたい」
 アルベローナ伯爵家が次女、リーファ・アルベローナは自身の婚約者にある日突然そう告げられ、婚約破棄を迫られた。

 元々、魔法が好きだったリーファは、魔法師に憧れていた。そして、いつか立派な魔法師になる為に鍛錬だって必死にやっていた。
 けれど、婚約者に選ばれた時に全てを捨てた。良い妻になろう。婚約者である彼を支えよう────そう、思ったから。

 でも、その結果が真実の愛を見つけたと口にする婚約者からの婚約破棄。
 しかし、気落ちするリーファの下に、一人の青年が訪れた。

「宮廷魔法師として、力を貸してくれないか、リーファ」

 それはかつて通っていた〝魔法学園〟で、共に切磋琢磨をした旧友の言葉だった。
 リーファは決めた。
 婚約破棄された事に後悔をする暇があるのなら、その分、自由に生きてやろうと。私のしたいように、生きたいように。誰もが羨むくらい素敵な人生を送ってやろうと。

 手を差し伸べてくれた旧友と共に、今度は魔法師として────。

 だから、自分を押し殺すのはもうやめる。

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