さて、自己紹介が遅くなりました。私はマーガレット・デュ・ヴォルドガード。
そして、楽しみにしていた卒業パーティにて、そこにいるゴミ男……アルバートから婚約破棄を叫ばされたところでした。
まあ……よくあるというか、時折この国で流行する『婚約破棄』というものですね。
親が決めた、つまりは政略だの計略だの、そういうものがあって両家が決めた婚約を、『真実の愛』とやらに目覚めたアルバートとナナリーとかいう娘が物語のヒーロー、ヒロインを気取って、学園の卒業パーティにて、悪役令嬢役のわたくしに、告げる……ですって。
何故そんな茶番にわたしが付き合っているのかというと……。
『真実の愛』は『流行り病』という話。
レビュー