悪役令嬢です。婚約破棄されるはずの王子に何故か執着されているようです・・・

著者:アトハ

◆ 短いあらすじ

 婚約破棄される未来を見た悪役令嬢が、未来を変えるために王子から逃げ回るお話。
 (それなのに何故か殿下は、私に執着しているようで・・・!?)

◆ 長いあらすじ
「ルーナ、きみとの婚約を破棄させて欲しいんだ」
「本当にすまない。どうしても私には、君を愛することは出来ないんだ」

 卒業パーティが終わった庭園。
 そのように切り出され、私(ルーナ・ランベルト)とセオドリック殿下の婚約は解消されました。

 ──そして、王国は滅びました。

 王国滅亡の原因は、愚王・セオドリックによる悪政だと言われています。
 彼が選んだ王妃・ペティリカは、最悪のわがまま王妃だったのです。
 国家予算の大半を使い込み、国の財政は悪化。
 圧政に苦しむ民は立ち上がり──ついには王国で革命が起こることになったのです。

「馬鹿みたい……」

 革命に巻き込まれ、私はひっそりと命を落とすことになったのです。

◆◆◆◆◆◆

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 ……という夢を見ました。

 私の家系には、未来を見通す"巫女"の力を持って生まれることがあります。
 つまりあの夢は予知夢。

「冗っ談ではありませんわ!」

 すべての元凶は、セオドリック殿下との婚約でした。
 だから私は、セオドリック殿下から徹底的に距離を取ることにしました。
 次こそは、平穏な暮らしを手に入れるため!
 そう思っていたのに──

「ルーナお嬢様! 殿下とのご婚約、おめでとうございます!」
「はぁああああ!?」

 何故か殿下は、私に執着しているようです・・・。

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