断罪? もちろん、言い逃れさせていただきます!!

卒業パーティに婚約者である私以外の女性を自分色に染め上げてエスコートする王太子殿下。10年間お慕いし続けた王太子殿下に、「お前と私の婚約を破棄する」と冷たく告げられた私。その時私に芽生えた思いは、悲しみや憎しみなんかではなく、「あっ、これ、知ってる!」だった。婚約破棄と同時に日本人としての前世の記憶が蘇ったのだ。「あっちゃー、今頃記憶が戻っても遅いよ。悪役令嬢として断罪劇をやり過ごすしかないじゃない」と思い、王太子殿下達の言われるがままになっている私に、隣国の王子が助け舟を出してくれた。「え? 王子、今なんて言った? え? ざまぁしろって言った?」ざまぁ? 何だっけ? そうだ! 悪役令嬢に残された最終兵器の名前だよ。ざまぁを使って、この断罪劇から言い逃れさせて頂きます!

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