刺繍の魔女と王様のタルト

著者:桜瀬彩香

その夜、リーフェットは針の魔女として処刑台に上げられていた。家族からは冷遇され続け、婚約者には利用された。おまけに、ここでリーフェットを殺すのは初恋の人だという。
あんまりな運命に、従順たれと教え込まれてきたリーフェットもとうとう決心する。
死んで堪るものか。絶対にここから逃げ出し、今度こそ幸せになってみせると。

(……でも私、子供になっていない?!)

これは、いつの間にか幼女になっていて愕然とするリーフェットと、針の魔女を追いかけて来た筈なのに、どうして保護者になったのかなと途方に暮れている王様の、どちらが相手をたぶらかすかの苛烈な戦いのお話。
そして、ぽんこつ気味な刺繍魔術と、もしかしたら王様の命がかかっているかもしれない美味しいタルトのお話です!

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