追い出してくれてありがとう、僕は今、とても幸せです

著者:海狸

「お前はいらない」
 そういって迷宮探索の仲間から追い出された。
 確かに戦闘での活躍などはほとんどなかった。
 だけど、治療が出来る回復役がいなくてどうすんだ?

 少しだけそう思ったが、しかし気にするつもりもない。
 追放するというなら願ったりかなったりだ。
 お前らなんかと一緒にいるのは、こっちも御免だ。

 むしろありがたい。
 これで、ようやく自由になれる。
「さあ、がんばるぞ!」

────こうして本当の冒険がはじまる。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー