中卒だけど眉目秀麗と言われる俺は幽霊女に惚れ続ける ~え? 幼馴染? 誰ですかあなた~

著者:art

「はい! あ、あの! えっと……す、す、好きです! 付き合ってください!!!!」

と俺が言うと、他に歩いていた人が「え?」みたいな感じ俺の方を見て、彼女は一瞬の硬直の後さっきの2倍ぐらいのスピードでスーッと行ってしまった。

俺は事情もあるにはあるが、現在絶滅危惧種かもしれない最終学歴中卒だ。

容姿は褒められることが多いが、正直生きることに必死だったから、そんな容姿が活きたことがない。

「好きな人ができたので別れましょう」

小さな公園のベンチに座って本を読んでいる女性に、俺は1年前から恋をしている。

仕事帰りにその女性を遠くからチラ見するのが、ちょっとした楽しみだ。

「こ、これ…。美味しすぎる……。いつも食べているものと全く違う………」

自分が中卒であることの社会からの風当たりの厳しさを理解して、それでも必死に前に進もうとする俺。

そして俺が恋する、近所でも噂の幽霊女。

俺の真っ直ぐな想いが、幽霊女を変えていき-----------

眉目秀麗で敏感な味覚を持つ中卒が、真っすぐな想いを持って幽霊女にぶつかっていき、変化する二人。

その変化を見逃さない周囲に翻弄されつつも、前に進んでいく、そんなお話。

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