幼馴染の少女と「一生一緒に居る約束」をしたせいで、距離感が近すぎて困る

著者:久野真一

 俺、三木綱吉(みきつなきち)は晩秋の夜中に、ぼんやりしていた。
 なっちゃんこと二岡夏樹(ふたおかなつき)との仲についてだ。
 なっちゃんとの間柄はいわゆる幼馴染で、それだけでは言い切れない妙な関係だ。

 小学校の頃、三国志演義にハマった俺たちは、ついノリで「桃園の誓い」なんてものを交わしてしまったのだ。
 「我ら生まれた日は違えども 死す時は同じ日同じ時を願わん」と。

 守る義理も何もない約束をなっちゃんは本気で守る気で、だから俺は少し悩んでしまう。

 「友達として」一生ともにあることでいいのか、「それ以上」になりたいのかー。

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