転生してきた幼馴染の悪役令嬢は、学園ではパワハラまがいの厳しいフリをするけれど、本当はすごく優しくて癒してくれます。

著者:サンボン

 政財界の子息令嬢が通う超エリート校、『至誠館学園』において、唯一庶民である俺、“北条小太郎(ほうじょうこたろう)”は、いつもクラスの連中から馬鹿にされ、蔑まれていた。

 そして、今日も学園で授業を受けると。

「北条小太郎! あなた、先程の授業態度は何だったんですの?」

 俺の幼馴染……日本有数の大企業である『龍造寺グループ』の令嬢、”龍造寺月詠(りゅうぞうじつくよ)”が眉をわずかに吊り上げ、腕組みしながら俺の目の前で仁王立ちしている。

 そんな俺と月詠のやり取りを、クラスの連中は嘲笑を浮かべながら見ていた。

 だけど、俺と月詠が学園から一歩出れば、優しいし尽くしてくれるし癒してくれるしで、とにかく可愛い。
 たまに理解できないつぶやきをしたり、妙に年上っぽい雰囲気を出したりすることもあるが、それも含めて月詠の魅力だと思っている。

 とにかく、俺は今日も月詠に甘やかされて最高に幸せです!

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