土の迷宮の管理人、エリンのもとに、王都から王命で、アーサー・ラドクリフという騎士がやってきた。
迷宮に巣くうモンスター『歌うキノコ』の採取が目的らしい。王都から二日の距離を一週間かけてやってきたラドクリフは、かなり急いでいるようだった。
『歌うキノコ』であれば、迷宮の第二層に生息しているから、そんなに時間はかからない。夕刻には迷宮から戻ってくると思われたラドクリフだが、夜が更けても戻ってこなかった。
エリンが探査の魔術を使うと、なぜかラドクリフは、迷宮の第十層、最深部にいた。
※この小説は、なろう、カクヨムの連載です。
※長岡更紗さま『小鳩さんブッ刺せ企画』参加作品です
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