センパイ、自宅警備員の雇用はいかがですか?

著者:二上圭

『センパイ、自宅警備員の雇用はいかがですか?』
模範的に将来性のない底辺社会人、田町創のもとへ、そんなメッセージが届いた。
相手は一閃十界のレナファルト。ネトゲで知り合った五年越しの友人にして、人生のコーハイである。
『実はワイ、巨乳JK美少女なんやで』
『秒で迎えに行くわ』
とネタに釣られに行ってみれば、看板偽りなしのマジもんが待っていた。
それも画面越しでなければ満足にやり取りできない、対人恐怖吃音症のコミュ障の引きこもりだ。
ネットと現実の別人格っぷりを、ネット弁慶の一つで片付けて、人生詰んだから、飛行機の距離をダイナミック家出してきたと言い出す始末。
家出少女を抱え込んだ大人の責任。それが表沙汰になった時、どのような末路を迎えるか。
「ま、乗りかかった船だ。いたいだけいたらいい」
それをわかっていながら、いつものように無責任な方向へ流されたのだ。
楽なほう楽なほうへと、未来の自分に責任をぶん投げた。
ま、なんとかなるだろう。
楽観的ないつものそれだ。

・第9回ネット小説大賞 受賞
マイクロマガジン社様の新レーベル、GCN文庫より12月20日に発売いたしました。

2021/02/19 日間現実恋愛一位
2021/02/22 週間現実恋愛一位
2021/03/07 月間現実恋愛一位

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