「この結婚は仕事のようなものだと考えて欲しい。僕の妻として、振る舞う仕事。――要は、契約結婚だ」
魔術の使えないミラベルにあてがわれた婚約者は、開口一番彼女にそう告げた……
この国は、魔力を持つ貴族による国家魔術の運営によって繁栄している。
そのため、貴族であるのに魔術が使えないミラベルは、異端な存在として家族からも冷遇されていた。
そんな状況で決まった、ミラベルの婚約。
しかし、会うなり冒頭の言葉をぶつけたとおり、婚約者のイリアスは当初ミラベルにまったく歩み寄ろうとはしなかった。
思いの通わない契約結婚を前提とした関係。
しかし同じ時間を過ごしていくうちに、二人の距離はだんだんと近づいて……
不器用な二人の織りなすラブストーリー。
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誤字報告、ありがとうございます!
特に致命的な人物名ミスについては、肝を冷やしました……
文章表現上のひらがな表記・漢字表記については指摘を確認した上でそのままにすることも多々あります。ご了承ください。
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